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ベビーコラーゲンはⅠ型と赤ちゃんの肌に多く含まれる「Ⅲ型コラーゲン」が50:50で配合された世界初のコラーゲン製剤です。細かいシワや目の下のシワやクマ、おでこや眉間のシワの改善に効果が期待できます。
元来コラーゲンは人の体を構成するタンパク質であり、I型からⅣ型に分類されます。Ⅲ型コラーゲンは肌の再生や柔軟性、水分保持力を促進し、目の下のクマや小じわなど、デリケートな部位の改善に大きな効果が期待できます。またヒト由来のコラーゲンを利用するため、他の製剤と比べるとアレルギーの心配が少ないというのも特徴のひとつです。「自然にシワを改善したい」「目元の小じわを目立たなくしたい」という人にお勧めです。
ベビーコラーゲンの中のIII型コラーゲンは、赤ちゃんの肌に多く存在し、柔らかさ・弾力・再生力を支えている成分です。加齢とともにコラーゲン量は減少し、皮膚のハリやしなやかさが失われ、小じわやたるみが目立ちやすくなります。ベビーコラーゲンを注入することでIII型コラーゲンを補い、皮膚が持つ本来の再生能力を引き出し、みずみずしい潤いとハリのある若々しい肌へ導きます。
ベビーコラーゲンは注入直後から効果を感じやすいですが、持続期間は 約6ヵ月~1年程度とされています。ヒアルロン酸と比べて持続力が短いため、効果を持続させるためには定期的なメンテナンスが必要になります。
目の下や目尻の皮膚はとても薄いため、ちょっとした乾燥や加齢の影響でシワが目立ちやすくなります。従来のヒアルロン酸注入では、硬さや粒子の大きさから凹凸が出たり、不自然にふくらんで見えてしまう場合があります。ベビーコラーゲンは滑らかで皮膚になじみやすいため、細かいジワや笑ったときに現れる表情ジワに自然に対応できます。仕上がりが自然なため「注入したことが周囲にわかりにくい」というメリットもあり、目元の治療にお勧めです。
ベビーコラーゲンは目の下や口もと、首など皮膚が薄く繊細な部位において、注入後のなじみが非常に良く、凹凸感や不自然なふくらみが出にくいという利点があります。これは、ベビーコラーゲンに含まれる「III型コラーゲン」は皮膚の柔軟性や再生能力に関与しており、加齢とともに減少してしまう成分ですが、これを補うことで肌の内側から弾力とハリを取り戻すことが期待されます。
ベビーコラーゲンの注入では、肌への負担が少ないマイクロカニューレを使用するため、ダウンタイムが短く痛みも軽減されるケースが多いです。施術直後の赤みや腫れは1〜2週間ほどで落ち着き、日常生活にほとんど影響しないため、仕事や予定の合間でも受けられます。
目の下など、人目につきやすい箇所であっても、施術後数日で自然になじみやすく、「何かしたとは気づかれずに印象だけが明るくなる」ような仕上がりを目指せます。
ベビーコラーゲンに使用されている成分は「ヒト由来のI型およびIII型コラーゲン」の混合です。動物由来のコラーゲンと違い、ヒト由来であることによりアレルギーリスクが極めて低く、アレルギーテストが不要でカウンセリング当日に治療を受けることができます。
また、肌になじみやすく、自然に吸収される性質を持っているため、異物感やしこりができにくい点もあります。施術後の赤みや腫れも軽度で済むことが多く、ダウンタイムも短い傾向にあります。施術を受けた当日にメイクが可能な場合もあり、日常生活への支障は少ないでしょう。
目の下や唇、首など皮膚が薄い部位への注射には従来ヒアルロン酸がよく使われてきましたが、ベビーコラーゲンは肌なじみが良く、凹凸や青白く透ける「チンダル現象」が起こりにくいため、不自然になりやすい部位でも自然な仕上がりを得やすい特徴があります。注入によって浅いシワを改善しながら肌組織そのものの再生を促す作用もあるとされ、アンチエイジングの選択肢としてお勧めです。
目元の皮膚は薄いため、血管が透けて見える青クマになったり、加齢による皮膚のたるみで黒クマになったりします。ベビーコラーゲンを注入することで、たるみによる膨らみと凹み目立たなくし、血管が透けて見える青クマを目立たなくするなどの効果が期待できます。
ベビーコラーゲンは粘度が低く肌への馴染みが良いため、保湿不足や紫外線ダメージなどによる乾燥が原因の目元や口元の小ジワ、浅いほうれい線を薄くして目立たなくする効果が期待できます。
おでこのシワや眉間のシワ、鼻の付け根のシワは、目を見開いたり眉を動かしたり、眉間に力を入れたりなど表情筋の衰えによってできるようになります。ボトックス注射では消せない深いシワにはベビーコラーゲンがお勧めです。
加齢伴って衰えてくる肌のハリや乾燥は、ベビーコラーゲンのⅢ型コラーゲンによって保湿性と柔軟性がアップし、弾力とハリのあるみずみずしい肌質に改善します。
ベビーコラーゲンのⅢ型コラーゲンは肌組織の再生力を促進する働きを持っています。肌のコラーゲン量が増えるだけでなく、肌にハリや潤いを与えて、ふっくらとした若々しい肌に導きます。
様々なお悩みに効果があるベビーコラーゲンですが、リスクやデメリットがあります。
ベビーコラーゲンの注入後に膨らみやしこりなどで失敗したと思っても、簡単に修正はできません。
ヒアルロン酸は「ヒアルロン酸分解注射(ヒアルロニダーゼ)」で、ヒアルロン酸を溶かすことができますが、ベビーコラーゲンは溶かせる治療方法がありません。失敗したと思っても、吸収されるまで半年から1年ぐらい待つ必要があります。
深いくぼみや目の下の重度のたるみなど、たるみが大きいとベビーコラーゲンだけでは対応できない場合があります。ご自分のお悩みがベビーコラーゲンに適応かは、事前にしっかりとカウンセリングで医師と相談しましょう。また、シワやクマの状態や仕上がりの希望によっては脂肪注入やヒアルロン酸注入の方が良い場合もあります。
他の注入剤と比較して少し費用が高めであるため、継続して注入することを考えると費用面はデメリットになります。
ヒアルロン酸であれば1年〜2年持続する場合もありますが、ベビーコラーゲンは半年ほどで再施術を検討する必要があるため、結果的にコストが掛かってしまいます。また、修正が難しいため、仕上がりに不満があった場合もすぐに解消することはできません。
ベビーコラーゲンは肌に馴染みやすい治療ですが、過剰な注入や医師の技術不足で失敗することがあります。
ベビーコラーゲンは肌馴染みが良いですが、皮膚の薄い目元に適切な量以上を注入すると、膨らみや凹凸、しこりができることがあります。また、馴染むまでには個人差があるため、腫れやボコボコ感を強く感じることもあります。
自然に吸収されるまでに数か月を要することが多く、すぐに修正できないのがベビーコラーゲンのデメリットでもあります。
ベビーコラーゲンは白い色をしているため、皮膚の浅い位置に注入すると稀に白く浮き出てしまうことがあります。時間とともに吸収されて目立たなくなりますが、目の下や首などの皮膚の薄い箇所への注入は高い技術が必要です。
「白浮き」は適切な層へ均一に注入できていない場合に起こりやすいため、技術力のある医師を選ぶことが重要です。
ベビーコラーゲンの注入量が少なすぎると、目の下のシワに効果がないと感じたり、現れにくい思う事があります。しかし、注入量が過剰だとしこりや凸凹になる可能性があるため、技術力と経験のある医師による適切な量の見極めが重要です。深く折目のついたシワはコラーゲンとヒアルロン酸が必要です。
ベビーコラーゲンは柔らかい性質を持つため、少量であれば自然に広がり違和感のない仕上がりが期待できますが、過剰に注入すると皮膚が不自然に膨らんだり、表情を動かした際に違和感が出ることがあります。目元は皮膚が薄く、わずかな量でも変化が大きく出るため、入れすぎによる不自然さが失敗の原因になりやすい部位です。
ベビーコラーゲンは半年から1年程度の持続とされますが、部位や体質によっては数か月で効果が減少することもあります。「もっと長く持つと思った」「効果がよく分からなかった」と感じる人もおり、期待が大きいほど「失敗した」と受け止めてしまうことがあります。
ベビーコラーゲンは、目の下や目尻などデリケートな部位の細かいシワに適している反面、施術方法や注入量を誤ると失敗につながることがあります。
ベビーコラーゲンは非常に柔らかく広がりやすいため、適切な層に正しく注入する技術が求められます。浅すぎる位置に入れると白浮きや透けが起こり、深すぎると十分な効果が得られないことがあります。経験の少ない医師が担当すると、均一に注入できずに凹凸やしこりの原因となる場合があります。
ベビーコラーゲンはごく少量でも仕上がりが大きく変わります。注入量が多すぎると不自然な膨らみが出たり、左右のバランスが崩れることもあります。デザインを十分に考えずに入れてしまうと、シワは改善しても表情全体のバランスが乱れてしまうこともあります。
ヒアルロン酸とベビーコラーゲンはどちらもシワや目の下のクマの改善に効果が期待できる治療ですが、治療できる症状や部位、持続期間、リスク、料金に違いがあります。
ベビーコラーゲンは、「肌そのものの質感を整える」をメインに、肌に馴染みやすく細かなシワの改善が得意です。皮膚の薄い目元や口元、首のシワ、ちりめんジワの改善に効果が期待できます。またⅢ型コラーゲンが豊富に含まれているため、表面のシワを埋めるというよりも、肌内部の構造に働きかけて、再生力がアップし、浅いシワを改善するだけでなく、ふっくらとハリのある肌へ導く作用が期待されます。
「浅くて細かいシワ」「表情ジワ」への対応に向いていて、皮膚が薄くデリケートな目元や口元にも適しており、凹凸や違和感が出にくいという点がお勧めです。
持続期間は半年から1年程度です。
ヒアルロン酸は「水分を抱え込む性質を持つゲル状の成分」で、体内にもともと存在している物質です。ヒアルロン酸は高い粘性から低い粘性のものまであり、浅いシワから深いシワや凹みまで様々なお悩みの改善が期待できます。目元、眉間、額、ほうれい線、唇、ゴルゴライン、こめかみの凹み、鼻の高さ、アゴのボリューム出し、胸のボリュームアップなども可能です。
製剤の種類が非常に豊富で、「柔らかめ」「硬め」「持続期間重視」など目的に応じて選択肢が多いのもメリットです。
持続期間は製剤によって異なりますが数ヶ月から2年程度です。
ヒアルロン酸もベビーコラーゲンもシワのお悩みの改善に効果がありますが、ご自身の目的やご要望、リスクを考慮して、医師としっかりカウンセリングをしてから選択することが大事です。
ベビーコラーゲンの注入で失敗しないために注意する点をご紹介します。
注入量が過剰だと不自然な膨らみやしこり、凸凹になる可能性があります。施術の効果を高めようと、適切量以上を同じ部位に入れる不自然な仕上がりになります。お悩みに合わせた注入量の判断が重要です。
ヒアルロン酸注入の場合、ヒアルロン酸分解注射(ヒアルロニダーゼ)でヒアルロン酸を溶かすことが可能ですが、ベビーコラーゲン注入は注入後に分解する治療がありません。
注入後の修正が困難となるため、カウンセリング時にしっかり医師と施術部位や注入量、仕上がりイメージについて確認することが重要です。
注入治療は手軽にできる治療ですが、十分な知識や技術が不足しているクリニック・医師も増えています。失敗を避けるためには、注入部位や量を適切に決められるか、お悩みやリスク、副作用についてしっかり相談できるか、医師の治療実績の多いかなどを確認しましょう。
またご自身がリスクやデメリットをしっかり理解して、信頼できるクリニックと医師を選ぶことが重要です。
1952年(昭和27年)12月29日、長野県木曽福島町に生まれる。1967年(昭和42年)4月に長野県上田高等学校へ入学、高校在学中の1970年(昭和45年)8月から1971年(昭和46年)7月までアメリカ合衆国マサチューセッツ州ミルトン・アカデミー高校へ留学、同年7月に卒業した。1972年(昭和47年)3月に上田高等学校を卒業後、同年4月に東京大学理科三類へ進学。東京大学では医学を専攻し、1979年(昭和54年)3月に東京大学医学部医学科を卒業。