

スウェーデンQ-med社製のヒアルロン酸注入剤「Restylane®」を用いて皺治療を行った。コラーゲン皮内テストに陽性反応を示した患者や、コラーゲン治療で効果が不十分であった患者など、男性2例・女性3例の計5例を対象とした。皮内テストはZyderm®, Atelocollagen®, Restylane®を比較し、治療部位は前額部、眉間、鼻唇溝、下眼瞼などであった。
コラーゲン製剤では発赤や腫脹を伴う陽性反応がみられたが、Restylane®では反応は軽度であった。前額部・眉間・鼻唇溝で明確な改善と持続効果が得られた一方、下眼瞼など皮膚の薄い部位では小結節や発赤、浮腫などの副反応がみられた。

治療前

治療2週間後

治療前

眉間の皺。治療2週間後。非常に効果的

眉間のしわ。治療前

眉間のしわ。治療3週間後。やや過修正

鼻唇溝のしわ。治療前

鼻唇溝のしわ。治療3週間後。良好な結果。顕著な皺が消失

下眼瞼のしわ。治療前

下眼瞼のしわ。治療5週間後。治療部位に小さな結節が認められる。

治療前

治療25日後。注射部位に発赤と浮腫が著明。
ヒアルロン酸は生体内に広く存在する多糖で、Restylane®は1996年に登場した非動物由来の製剤である。コラーゲン皮内反応陽性の患者にも使用でき、水分保持性により深い皺や陥凹の改善に有効だが、皮膚の薄い部位では凹凸や遅発性の発赤・腫脹が起こることがある。Restylane®はコラーゲンで効果が不十分な症例に適した治療選択肢であるものの、使用には慎重な対応が求められる。
出典:征矢野進一・菅原康志(2000)「ヒアルロン酸を用いた皺の治療経験」『日本美容外科学会雑誌(日美外報)』第22巻、pp.1–7.
1952年(昭和27年)12月29日、長野県木曽福島町に生まれる。1967年(昭和42年)4月に長野県上田高等学校へ入学、高校在学中の1970年(昭和45年)8月から1971年(昭和46年)7月までアメリカ合衆国マサチューセッツ州ミルトン・アカデミー高校へ留学、同年7月に卒業した。1972年(昭和47年)3月に上田高等学校を卒業後、同年4月に東京大学理科三類へ進学。東京大学では医学を専攻し、1979年(昭和54年)3月に東京大学医学部医学科を卒業。