脂肪注入

脂肪注入

治療方法(施術内容・治療について)

  • 体重の変化や加齢によって凹んでしまった部分に、ご自身の脂肪を注射器で注入し凹みを改善する治療です。
  • 加齢とともに顔の脂肪は減少し、目の上や頬・コメカミなどが窪むと老けた印象になりますが、ご自身の脂肪を注入し窪んだ部分がふっくらすることで若返った印象になります。
  • また、凸凹の目立つ目の下のクマなどは脂肪を除去するよりも、脂肪を注入して平らにする方が若々しい印象になります。
  • 採取する脂肪は、皮下脂肪の多い部位(腹部・大腿・二の腕など)から採取用の注射器を使って脂肪を採取します。注射器での脂肪採取のため傷跡は数ミリと小さいため、ほとんど目立ちません。
  • ご自身の脂肪を使用するため、拒絶反応やアレルギーなどの心配もなく安全です。また、注入部位は切開をせず注射器を使って注入するため、傷跡が残る心配はありません。
  • 注入した脂肪は吸収されるため、全てが生着するわけではありません。個人差はありますが、約50~70%が生着すると言われています。生着した脂肪は1~2か月ほどで安定し、注入した場所に半永久的に定着します。
  • 脂肪細胞は空気に触れると短時間で死んでしまうため、採取してすぐの脂肪を注入することが生着率を上げるためには重要です。
  • また、一度に大量の脂肪を注入すると、注入した脂肪細胞に血流の改善が図れず脂肪細胞は壊死して体内に留まることができず、逆に生着率は悪くなり、凸凹の原因となります。
  • 体内で壊死した脂肪細胞は白血球などで分解されて体外へ排出されますが、まれに感染を引き起こす原因となる事があります。そのため初回の注入は生着率をもとに、ある程度の吸収量を想定してやや多めに注入することが望ましいでしょう。
  • 初回に注入した脂肪の生着率を確認して、2~3回に分けて微調整しながら脂肪を注入した方が仕上がりはきれいになります。

効果

窪んだまぶたやコメカミ、凸凹が目立つ目の下のクマや痩せてこけてしまった頬などに効果があります。

脂肪の生着率は約50~70%と個人差がありますが、顔は血流が良いため胸など他の部位と比べて生着率は高くなります。

また、生着した脂肪はその部位に半永久的に定着するため、継続的な通院をしなくても効果が続きます。

デメリット

注入に必要な脂肪が採取できないほど、痩せている方はこの治療ができません。

採取部位と注入部位の脂肪は比例して増減します。脂肪を採取した部位が太ると、採取後注入した脂肪も同じように太るため膨らみます。

注入した脂肪を増減させないようにするには、体の変化に気を付けてコントロールすることが必要になります。

脂肪注入は脂肪の定着率や増減を人為的にコントロールできないため、コラーゲンやヒアルロン酸注入のように細かい微調整が必要な注入は難しくなります。

脂肪を採取するためには、注入する場所以外にも針跡ができることになります。

基本情報

施術時間1~2時間
麻酔・麻酔方法局所麻酔
通院日翌日/1週間後/経過診察
通院回数2~3回
抜糸縫合した場合のみ
入浴シャワー   当日から可能 (患部は濡らせません)
入浴     2~3日後くらいから可能(状態により医師の指示になります)
洗顔・化粧洗顔    当日から(患部はこすらないように)
化粧    翌日から(患部はこすらないように)
ダウンタイム脂肪を採取した部位は、まれに内出血することがありますが1週間~2週間くらいで治まります。

脂肪を注入する針はコラーゲンやヒアルロン酸を注入する時に使用する針より太いため、針跡が数日残ることがあります。
保険適応適応外
注意事項注入した脂肪の吸収が早まることがあるため、脂肪が定着するまでマッサージは控えるようにしてください。
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よくある質問

コラーゲンやヒアルロン酸注入とどう違うのですか?

コラーゲンやヒアルロン酸は時間の経過とともに体内で分解吸収されて無くなってしまうため、維持するためには定期的な治療が必要となります。一方、脂肪注入の場合、定着した脂肪は半永久的に残るため定期的な治療の必要はなく、ご自身の脂肪を使用するため拒絶反応やアレルギー反応を起こさない施術です。

目の下がたるんでいるのですが、脂肪注入で治せますか?

目の下のたるみの状態が大きく皮膚が余っていると脂肪注入の治療だけでは改善できないこともあります。その場合は目の下を切開し余剰皮膚を除去することで改善することができます。

結果に満足できなかったら、注入した脂肪は除去できますか

脂肪注入後生着した脂肪は組織として残るため、切開して除去するか注入した部位のあたりを吸引するか、または脂肪溶解注射で脂肪を溶かすしか方法はありません。どの方法にも共通して言えることは、注入した脂肪だけを取り除くことは難しいということです。

脂肪注入のダウンタイムはどのくらいでしょうか?

脂肪を採取した部位は、まれに内出血することがありますが1週間~2週間くらいで治まります。脂肪を注入する針はコラーゲンやヒアルロン酸を注入する時に使用する針より太いため、針跡が数日残ることがあります。

脂肪注入はしこりになりませんか?

部位により、注入直後はしこりを感じる場合がありますが、徐々に馴染んで消えていきます。

脂肪注入は自分の脂肪を使用するので安全性が高いと聞きましたがリスクを教えてください。

注入に必要な脂肪が採取できないほど、痩せている方はこの治療ができません。
採取部位と注入部位の脂肪は比例して増減します。脂肪を採取した部位が太ると、採取後注入した脂肪も同じように太るため膨らみます。
注入した脂肪を増減させないようにするには、体の変化に気を付けてコントロールすることが必要になります。

脂肪注入を受けたばかりでも再注入はできますか?

初回に注入した脂肪の生着率を確認して、2~3回に分けて微調整しながら脂肪を注入した方が仕上がりはきれいになります。定着が安定するまでに数ヵ月かかります。

こめかみがくぼんでいるので脂肪注入はできますか?

脂肪注入はコメカミ、凸凹が目立つ目の下のクマや、痩せてこけてしまった頬などに効果があります。

ほうれい線は脂肪注入で解決できますか?

ほうれい線にも改善の効果が期待できます。

目の下のくぼみに脂肪注入はできますか?

凸凹の目立つ目の下のクマなどは、脂肪を注入して平らにする方が若々しい印象になります。

頬のくぼみには脂肪注入とヒアルロン酸のどちらの効果がよいですか?

ヒアルロン酸も同じく効果はありますが、ヒアルロン酸の持続期間が半年~1年に対し、脂肪注入は生着した脂肪がその部位に半永久的に定着するため、継続的な通院をしなくても効果が続きます。