注入に使用する注射針について

注入に使用する注射針について

治療方法(施術内容・治療について)

■針の種類:鋭針と鈍針

鋭針:針先が斜めにカットされ尖った形状をしています

  • 通常採血などに使用する注射針は21G、点滴に使用する注射針は20G~23G、薬剤をシリンジに詰める時は18Gと使用目的によって使用する注射針の太さが違います。
  • 注射針は18、20、21、23・・・と数字が大きくなるに従って細くなります。一般的は医療現場では体に使用する針は20G~23Gくらい。もちろん表面麻酔 などしないでチクッと刺します。
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  • 注射針は18、20、21、23・・・と数字が大きくなるに従って細くなります。一般的は医療現場では体に使用する針は20G~23Gくらい。もちろん表面麻酔 などしないでチクッと刺します。
  • 美容外科の注入治療には、30Gの針が一番細い針として使われてきましたが、シワ取りに注入治療が流行すると共に、より細く、針痕が残らず注入治療に使いやすい針が開発されるようになりました。
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  • 針を細くすると内腔も細くなるため薬剤は通りにくくなる事が障害となっていましたが、2010年から極細で内腔の広い針が誕生し、2017年には厚生労働省で認可されました
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  • 当院ではいち早く極細針を導入し、注入だけではなく麻酔時など全ての治療に使用しています。
  • 麻酔やボトックスなど水のようにサラサラした薬剤は内径が細くても抵抗がなくスムーズに使用する事が出来ます。
  • 一方、ヒアルロン酸など粘調整のある薬剤などは内径が細いと抵抗がありスムーズに注入する事が出来ません。圧力をかけないと薬剤が出てきませんので力が必要になってきます。むやみに細い針を使用しても治療がスムーズにできないのです。
  • 当院では患者さんの負担にならないように、注入剤が通るギリギリの極細針を選んで治療しています。

●鈍針(カニューレ)

針先が丸く、針穴は横についていて鋭針よりも長い形状をしています

  • 針先が丸くなっているため、皮膚に刺さりません。そのため、付属の鋭針で鈍針(カニューレ)が入る穴を開けて使用します。皮膚の深い真皮層に注入する際などにはこの鈍針(カニューレ)を使用します。通常の医療機関ではほとんど使うことがない種類の針です。
  • 鈍針(カニューレ)は針先が丸くなっていますの。血管や組織を傷つけることがないため、内出血などのリスク
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を軽減する事が出来ます。ヒアルロン酸が普及してきたことでこのような形状の針も普及してきました。

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  • 鈍針(カニューレ)を使用して注入する際に鋭針と大きく違うことは、針が長いため一つの針穴から多方向にアクセスして注入する事できるため針痕が少ないことが大きなメリットです
  • この様な鈍針(カニューレ)も30G~18Gまでサイズが揃っていますが、スムーズに治療を行うためには注入剤に合わせたサイズの針を使用します。
  • 鼻を高く、アゴを出すなど硬めの注入剤を使用する際には27G・25Gなどを使用することもあります。また、脂肪を注入する際には20G・18Gを使用する事もあります。
  • 当院ではできるだけ患者さんの負担にならないように、注入剤が通るギリギリの極細針を選んで治療しています。

効果

鋭針は真皮の浅い層に注入する際に使用します。

浅い層に注入することで注入剤の長い持続効果が得られます。

鈍針(カニューレ)は真皮の深い層に注入する際に使用します

先が丸くなっているので、血管や組織を傷つけることがなく内出血などのリスクを軽減できます

デメリット

鋭針は細かく針を刺して注入するため針を刺す回数が多くなります。そのため鈍針(カニューレ)に比べると針痕が残る確率が高くなります。

鋭針で深い層に注入する場合は血管を傷つけるリスクが高くなるため内出血を起こす確率が高くなります。

鈍針(カニューレ)は真皮の浅い層に注入することが難しいため、深めに注入することになります。注入剤の種類によっては効果が短くなることがあります。

よくある質問

どちらの注射針が痛くないですか?

感覚神経は皮膚の浅いところに集まっていて、脂肪層や真皮の深いところはほとんど痛みを感じません。そのため、鈍針(カニューレ)を使用して深いところに注入する場合の方が痛みは軽くなります。
鋭針を使用して真皮の浅い層に注入する際には、表面麻酔をしてから治療を行いますので、針を刺す痛みを感じることなく治療を受けて頂けます。

針の種類は患者が選ぶことはできますか?

使用する注入剤によって、注入する最適な場所(皮膚の深さ)があります。深い所へ注入するなら鈍針(カニューレ)の方がリスクが少ない治療ができますし、浅い所へ注入するなら鋭針でないと治療が難しくなります。
また、同じ注入剤を使用しても医師によって選ぶ針のサイズは異なる事もあります。
専門の医師の判断に任せた方が、ベストな治療・結果が望めると思います。