ワキガ治療 ( 腋臭症 )ワキガを治すには

ワキガ治療 ( 腋臭症 )

治療方法(施術内容・治療について)

  • ワキガ(腋臭症)の臭いはアポクリン腺から出る汗が原因です。アポクリン腺から出る汗は止める事ができないので、ワキガ(腋臭症)の根本的治療はアポクリン腺を取り除く外科的手術しかありません。
  • ワキガ(腋臭症)の手術は脇の下の皮膚を数センチ切開し、専用の器械でワキガの臭いの原因となるアポクリン腺を取り除きます。
  • 手術後は脇の下に血液が溜まらないようにガーゼ固定が必要です。ワキの窪みに合わせ剥離した皮膚が密着するように固定するため、皮膚が生着するまでは腕を動かす動作に運動制限があります。
  • ワキガ(腋臭症)を発症している方のほとんどが、多汗症も併発していることが多いといわれ、多汗症治療のボトックス注射を行うことでエクリン腺からの汗の量が減り、臭いを軽減できることがわかっています。
  • アポクリン腺から出る汗そのものは無臭のため、汗が皮膚の常在菌などで臭いを発生させない工夫をすればワキガの臭いを軽減する事ができるのです。
  • 以前はワキガ(腋臭症)の治療に薬の塗布を行うこともありましたが、皮膚の表面に汗が溜まらないよう腋毛を永久脱毛することで臭いが発生しにくい環境となりワキガの臭いが軽減した例もあります。
  • ワキガ(腋臭症)の手術でアポクリン腺を取り除く際には毛根も一緒に取ることになります。そのため、腋毛は生えてこないことがほとんどです。
  • 男性で腋毛を残したい方はアポクリン腺をある程度残すことになりますが、アポクリン腺を残すとワキガ特有の臭いが残る場合もあります。

効果

ワキガ(腋臭症)の手術は原因となるアポクリン腺を取り除くので、臭いの発生を止める事ができます。

手術後は、アポクリン腺からの汗が止まるため、脇の黄ばみや汗染みが軽減できます。

ワキガ(腋臭症)の手術は、臭いが強い、弱いなどのタイプを選ばず症状を改善する事ができ、同時に脱毛効果が得られます。

デメリット

ワキガ(腋臭症)の手術は脇の下の皮膚を切開し剥離するため、手術後は腕を動かす動作などに運動制限があります。

抜糸が済むまでは入浴ができません。患部を濡らさないよう胸から下だけシャワーは可能です。

稀に剥離した皮膚がシワシワのまま生着することがりますが、ガーゼ固定、抜糸が済んだら意識して腕を伸ばす運動をし、皮膚を伸ばすことで予防ができます。

ワキガ(腋臭症)の手術はアポクリン腺からの汗は抑制できますが、エクリン腺からの汗は抑制できません。エクリン腺からの汗は多汗症治療のボトックスを注射することで止める事ができます。

基本情報

施術時間1時間~2時間
麻酔・麻酔方法局所麻酔
通院日翌日/1週間後/2週間後/経過観察
通院回数4回~7回
抜糸1週間~10日
入浴シャワー : 当日から ( 患部は濡らさないよう、胸から下のみ )
入浴 : 抜糸後から ( 医師に指示による )
洗顔・化粧当日から
ダウンタイム剥離した皮膚の下に血腫ができないよう、手術後1週間~10日程ガーゼで圧迫固定が必要です。圧迫ガーゼが取れるまでは、腕をまっすぐに下ろすことが難しくなります。

皮膚の生着を阻害しないよう、患部を安静にしていただく必要があります。腕を動かす領域など制限が出てきます。

稀に血腫が出来た場合は、皮膚が出来てくるまでに2週間~4週間ほどかかる場合があります。

社会復帰できるまでは個人差があり、通常1週間~2週間ですが、抜糸が済めば通常の生活に支障をきたすことはありません。
保険適応適応外
注意事項手術後患部をガーゼで圧迫するため、腕の可動域が狭くなります。そのためTシャツなど、かぶりの洋服は着る事が出来ません。

手術日当日を含め、前開きで脇の下、腕周りに余裕のある洋服でいらっしゃることをお勧めします。

血腫ができると皮膚の生着が遅れる原因になり完治まで時間がかかることになりますので、出血を促すような行為は控え安静にしてください。
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よくある質問

私の耳あかは軟らかいのですが、耳あかが軟らかい人はワキガだと言われました。人から臭いを指摘された事もありませんし、自分でも臭いがあるとは思えません。

確かにワキガ(腋臭症)と耳あかには深い関係があり、耳あかが湿って軟らかい方の80%くらいはワキガだといわれていますが、逆に耳あかが軟らかくてもワキガではない方、臭いがない方もいるということです。
また、ワキガ(腋臭症)のある方でも臭いの程度は人によって大きく違います。
臭いの弱い方で永久脱毛など腋毛の処理をしている場合は、悪条件がそろわないと臭いに気づかない場合もあります。

ワキガは遺伝すると聞きました。女の子なので臭いの症状が出る前に手術を考えています。何歳くらいから手術は受けられますか?

両親のどちらかがワキガ(腋臭症)の場合は高い確率で発症します。
ワキガ(腋臭症)の原因となるアポクリン腺は性腺の1つでフェロモンともいわれているため、臭いの症状は思春期に活発になり中年期と共に減少します。
未成熟な時期に手術をするよりもアポクリン腺が発達し、症状が確認できてから手術をする方が効果的です。

ワキガの手術をした後、どのくらいで運動ができるようになりますか?

ワキガ(腋臭症)の手術後は特に腕を動かす領域に制限がかかりますので、運動の種類にもよりますが経過に問題がなければ2週間後くらいから始める事ができます。

ワキガの再発はありませんか?

ワキガ(腋臭症)の臭いはアポクリン腺から出る汗が原因です。
アポクリン腺からでる汗は止める事ができないので、根本的治療はアポクリン腺を取り除くことです。再発というよりかは手術の際に、このアポクリン腺が取り残しがあった場合またそこから臭いが発生するということになります。

ワキガの術後の傷は目立ちませんか?

切開部分は数センチ切開するだけなのでさほど目立ちません。稀に剥離した皮膚がシワシワのまま生着することがありますが、ガーゼ固定や抜糸後意識して腕を伸ばす運動をし、皮膚を伸ばすことで予防ができます。

ワキガ手術後の痛みはどのくらい続きますか?

社会復帰ができるまでは個人差があり通常1~2週間ですが、抜糸後は通常の生活に支障をきたすことはありません。ただ稀に血種ができた場合は、皮膚ができてくるまでに2~4週間程度かかる場合があります。

他院でワキガ手術をしたのですが、再発したようで臭いが気になります。再発した場合でも手術はできますか?

再手術は可能ですが、前回行った手術方法などによってご状態がお一人おひとり違いますので、まずは一度診察してご状態を診させていただいてからの判断となります。

子供でもワキガの手術は可能でしょうか?

保護者様の同意書があれば手術は可能ですが、ワキガ(腋臭症)の原因となるアポクリン腺は性腺の1つでフェロモンともいわれているため、臭いの症状は思春期に活発になり中年期と共に減少していきます。未熟な時期に手術するよりもアポクリン腺が発達し、症状がでてからの手術する方が効果的です。

手術後、ワキガ臭はどのくらい無くなりますか?

アポクリン腺をしっかり取り除く事ができれば臭いは軽減します。ただ、ワキガ(腋臭症)を発症している方のほとんどが多汗症も併発していることが多いと言われています。ワキガ(腋臭症)の手術ではアポクリン腺のみ取り除くためエクリン腺からの汗は止めることができません。そのため多汗症治療のボトックス注射を行うことで汗の量が減り、臭いを更に軽減することができます。