おでこがヒアルロン酸でボコボコになる?ヒアルロン酸注入の失敗例とは

おでこがヒアルロン酸でボコボコになる?ヒアルロン酸注入の失敗例とは

目次

おでこがヒアルロン酸でボコボコになる?ヒアルロン酸の修正方法

丸みやハリのないおでこは老けた印象や疲れた印象を与えてしまいます。ヒアルロン酸をおでこ(額)に注入することで、横顔のラインを柔らかくし、おでこに自然な丸みを強調することができます。おでこへのヒアルロン酸注入は、直線的なおでこや凸凹のあるおでこを滑らかで立体感のある形に変えることができ、柔らかく若々しい印象を与える人気の施術です。丸みのある可愛らしいおでこは20代から30代の若年層にも支持されています。
人気の治療である一方、医師の技術力や経験によっては、入れたヒアルロン酸がボコボコになりやすい施術でもあります。

おでこのヒアルロン酸注入とは

おでこのヒアルロン酸注入は、おでこに丸みやボリューム、ハリを出す治療です。ヒアルロン酸によって額に丸みを与えることで、顔全体に柔らかく女性らしい印象を与えます。平坦なおでこや角ばったおでこが気になる場合、注入によってふんわりと丸い印象に変わります。おでこが丸く立体的になることで、横顔や斜めから見たシルエットも美しく見えるようになります。
また、シワの改善にも効果が期待できます。額の表情ジワや乾燥による細かいシワ、深いシワなどは、ヒアルロン酸を注入することで表面が滑らかになり、実年齢より若々しく見える印象へ導きます。

おでこのヒアルロン酸注入はこんな人におすすめです

おでこが平坦で、丸みのある額にしたい

額に丸みがなく平坦な印象の方や、男性的に見られやすいフェイスラインを柔らかく整えたいと感じている方におすすめです。ヒアルロン酸を注入することで、自然な丸みが生まれ、女性らしくやさしい印象にすることができます。

加齢によりおでこのハリや弾力が低下している、額にシワ(横ジワ・縦ジワ)が目立ってきた

加齢とともに額のハリや弾力が失われ、シワや凹みが目立つようになった方にもおすすめです。額の横ジワや縦ジワが深くなってきた場合、ヒアルロン酸で肌の内側から持ち上げることで、シワの目立たない、なめらかな表面に整えることができます。

Eラインを整え、横顔の印象をよく見せたい

横顔に自信が持てないと悩んでいたりする方にとってもおすすめです。額の立体感が出ることで、Eライン(横顔の美しいバランス)に近づき、全体の印象がグッと洗練されて見えるようになります。

彫りが浅く、立体的な顔に憧れている、メスを使わずに顔の立体感を整えたい

生まれつきおでこが狭い、額が後退している、彫りが浅いと感じている方にもヒアルロン酸注入はおすすめです。メスを使わずに顔を立体的にしてバランスを作る効果が期待できます。

整形には抵抗があるが、自然に印象を変えたい、ダウンタイムの短い施術が希望

「自然な変化で印象を良くしたい」「整形手術には抵抗があるけれど、美容的な改善をしたい」といったニーズにも応えやすく、ダウンタイムが短いため、仕事や日常生活に支障を出したくない方におすすめです。

おでこのヒアルロン酸注入のメリット

おでこのヒアルロン酸注入の効果は即効性があり、注入直後から自然な丸みやボリュームが感じられ、数日〜数週間で肌になじむことで違和感のない仕上がりになります。
施術時間は非常に短く、15〜30分ほどで完了し、仕事の合間や帰宅前などにも気軽に受けられます。ダウンタイムもほとんどなく、腫れや赤み、内出血があっても数日〜1週間で治まり、前髪で隠しやすいのもメリットです。

おでこのヒアルロン酸注入のデメリット

おでこのヒアルロン酸注入のデメリットは、ヒアルロン酸は自然に体内へ吸収されるため、持続期間には限りがあり、6か月〜1年程度で効果が薄れていくため、効果を持続させるためには定期的なメンテナンスが必要です。
また、過剰な注入や不適切な層への注射はボコボコとしたしこりになり、不自然な仕上がりになる可能性があります。

ヒアルロン酸注入の失敗例。おでこがボコボコやしこりになる原因

ヒアルロン酸の注入量が多すぎたり、均一に注入できていないと、おでこに不自然な膨らみや凹凸ができる可能性があります。医師の知識や技術が不十分だったり、医師と患者様の間で理想のデザインの共有ができていなかったりすることも原因に考えられます。

おでこへの注入量が多い

おでこは皮膚が薄いため、適量以上のヒアルロン酸を注入すると不自然な膨らみや凹凸が目立つようになります。
医師の技術力が不十分だったり、医師と患者様の間で理想のデザインの共有ができていなかったりすることが原因に考えられます。

ヒアルロン酸の種類がおでこに適してない

ヒアルロン酸には粒子のサイズや硬度も異なる様々な種類があります。小さくて柔らかな粒子のヒアルロン酸は早く吸収されるため、効果の持続期間が短くなります。大きくて硬い粒子のヒアルロン酸は吸収されにくいため、効果が長続きする傾向にあります。持続期間を重視するため粒子が大きくて硬いヒアルロン酸を使用すると、皮膚に馴染まずにボコボコになる可能性があります。

均一にヒアルロン酸を注入できていない

医師の技術力が不足していると、ヒアルロン酸を一ヶ所に集中して注入してしまい、体内へ吸収されずにしこりとなって、おでこの表面に凹凸が生じる可能性があります。おでこへのヒアルロン酸注入は、おでこ全体がきれいに丸くみえるように薄く均一に広がるように注入しないといけません。

品質の悪いヒアルロン酸を使用している

品質の悪い製剤を使用していると吸収されず、しこりやボコボコになることがあります。品質の良いヒアルロン酸なら、時間がたてば自然に体内に吸収されますが、品質の悪いものは吸収されずに固まって体内に不自然な状態で残ってしまうことがあります。

ヒアルロン酸は馴染むまで一時的に腫れやボコボコする

ヒアルロン酸注入後は、一時的な腫れを引き起こすことがありますが、通常は数日から1週間程度で自然に解消されます。ヒアルロン酸は親和性が高いため、施術後しばらくは水分を吸収して膨らむ(浮腫む)ことがあります。施術直後は予想よりも腫れた印象を受けることがありますが、時間が経つにつれて徐々に落ち着いてきます。
ある程度期間が経っても腫れが治まらない場合は、医師に相談することをお勧めします。

ヒアルロン酸でおでこがボコボコになったときの対処法

ヒアルロン酸の注入でおでこに不自然な膨らみができてたり、ボコボコになった場合、過剰なヒアルロン酸を溶解するヒアルロニダーゼを注射する方法があります。

ヒアルロン酸分解注射(ヒアルロニダーゼ)でヒアルロン酸を溶かす

ヒアルロン酸分解注射は、牛や羊、ヒトから抽出したヒアルロニダーゼというヒアルロン酸を加水分解する酵素です。ヒアルロン酸を溶かしたい部分に注入することで、数時間でヒアルロン酸が加水分解され、排尿、発汗や呼気として排出されます。
ヒアルロン酸溶解注射は即効性がありダウンタイムがほぼありません。注射するとヒアルロン酸がすぐに溶け始めます。個人差がありますが、ボコボコになったおでこも数日以内でほとんど元に戻ります。

ただし、ヒアルロン酸を注入してからある程度の期間が経過している場合や、ヒアルロン酸の種類や注入量、注入の仕方によっては分解されにくい場合があります。ヒアルロン酸分解注射の施術回数は症状や個人の状況によって異なるため、事前のカウンセリングで確認しましょう。
また、ヒアルロン酸の分解酵素は異物を含んだ注入剤を分解することはできません。コラーゲン、ハイドロキシアパタイト製剤(レディエッセ)には効果がありません。

当院のヒアルロン酸注入の他院修正

ヒアルロン酸が膨らみ過ぎた箇所はヒアルロニダーゼで分解します。ヒアルロン酸が溶解した後、不足しているところは再度ヒアルロン酸をし直し、ボコボコを目立たなくすることが可能です。

セルフケアで対処する、マッサージをしてもいいのか?

ヒアルロン酸注入後のおでこのボコボコが気になる場合、数日間はそのままにしてヒアルロン酸が体内で馴染むのを待ちましょう。ヒアルロン酸は体に馴染むまで一時的に腫れたようになる場合があります。
また、数日はマッサージや強く押したりすることは避けるようにしましょう。マッサージや強い圧力でヒアルロン酸の位置が変わったり、分解されて早く吸収されるようになります。逆にボコボコやしこりができたり、効果の持続期間が短くなる可能性があります。

おでこのヒアルロン酸注入で失敗しないために

失敗のほとんどは、ヒアルロン酸の量や種類、患者様の症状の確認不足など医師の経験や技術不足の場合があります。

費用の安さだけで医師・クリニックを選ばない

ヒアルロン酸注入を費用の安さだけでクリニックを選ぶのは危険です。
ヒアルロン酸注入はダウンタイムが少なく、効果を実感しやすいため気軽に受けられる治療ですが、医師の経験と技術力で仕上がりに大きな差がでやすい治療でもあります。費用だけで安易にクリニックを決めると、期待した効果が得られないばかりか、失敗するリスクが高くなってしまう場合があります。
おでこのヒアルロン酸注入を受ける際には、経験や実績のあるクリニックの中から複数のクリニックでカウンセリングを受けて、比較検討して慎重に医師・クリニックを選ぶようにしましょう。

カウンセリングでご自分の希望を伝えて、医師と十分に話し合う

おでこのヒアルロン酸注入を受ける時は、事前の医師とのカウンセリングが重要です。
カウンセリングでは、ご自分の悩みや希望する仕上がり、今の症状、使用するヒアルロン酸の種類、注入する箇所、リスクや副作用について、医師としっかりと話し合い納得した上で施術を受けるようにしましょう。
ヒアルロン酸を用いた美容治療は手軽に受けられるようになりましたが、適切な知識や経験を持つ医師による施術が重要です。

おでこのヒアルロン酸の打ちすぎに気を付ける

ヒアルロン酸注入は繰り返し施術することで持続期間が長くなります。ただし、必要以上にヒアルロン酸を打ち過ぎたり、短期間に繰り返し打つと、しこりができたり顔のバランスが崩れるリスクがあります。また、患者様自身が施術後の仕上がりに見慣れてしまい、過剰な注入量を希望するようになることもあります。
おでこのヒアルロン酸注入で失敗しないためには、医師の提案をしっかり確認し、必要以上のヒアルロン酸を注入しないようにしましょう。

まとめ

当院では、患者様一人一人に合わせたヒアルロン酸製剤の選択、おでこの形状の把握、希望するデザイン、バランスなどを考慮しながら注入いたします。

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1952年(昭和27年)12月29日、長野県木曽福島町に生まれる。1967年(昭和42年)4月に長野県上田高等学校へ入学、高校在学中の1970年(昭和45年)8月から1971年(昭和46年)7月までアメリカ合衆国マサチューセッツ州ミルトン・アカデミー高校へ留学、同年7月に卒業した。1972年(昭和47年)3月に上田高等学校を卒業後、同年4月に東京大学理科三類へ進学。東京大学では医学を専攻し、1979年(昭和54年)3月に東京大学医学部医学科を卒業。

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