唇ヒアルロン酸注入のよくある失敗とは?修正方法はあるの?

唇ヒアルロン酸注入のよくある失敗とは?修正方法はあるの?

唇ヒアルロン酸注入のよくある失敗とは?修正方法はあるの?

唇ヒアルロン酸注入は、薄い唇をふっくらさせたり、唇にボリュームを出したり、アヒル口やM字リップに整えたり、唇の縦ジワを消したりするなど理想の唇にすることができます。ダウンタイムが短く、身体への負担も少ないため、手軽に受けられる人気の美容整形術です。
人気の治療である一方、医師の技術力や経験不足、ヒアルロン酸の入れ過ぎなどが原因で失敗になる場合もあります。

アヒル口やM字リップにできる唇ヒアルロン酸注入

唇へのヒアルロン酸の注入は、加齢に伴って痩せて薄くなってくる唇をふっくらさせて、若々しい印象を与えることができます。また、女性らしい「可愛らしさ」や「セクシー」な印象のアヒル口やM字リップを作ることも可能です。さらに、ヒアルロン酸は唇の細かいシワを滑らかにし、より若々しい印象を与えることもできます。また、ヒアルロン酸が持つ保水力によって唇を潤し、ぷるぷるとハリのある唇にする効果も期待できます。
また鼻の下が長いと、顔が長く間延びした印象を与えてしまうことがあります。鼻の下が長いことをお悩みの場合は、上唇にヒアルロン酸を注入してボリュームを増すことで、鼻の下から上唇まで(人中)を短くする効果も期待できます。

唇ヒアルロン酸注入の効果は永久ではない

ヒアルロン酸の効果は永久ではないため、通常は半年から一年で体内に吸収されます。唇に合わせた、粒子が細かく柔らかいヒアルロン酸を唇に注入した場合は、持続期間はさらに短く3〜6ヶ月程度になります。
ヒアルロン酸の効果を永久的に維持するためには繰り返し行う必要があります。ただし、繰り返しの注入は注入量の入れ過ぎに注意が必要です。自然な見た目と仕上がりのためには信頼できる医師、医療機関での施術がお勧めです。
また、唇へのヒアルロン酸注入は、注入時に痛みを伴うことがありますが、表面麻酔 or神経ブロック麻酔を行うので痛みは減少します。施術後には腫れや赤み、内出血が見られることもありますが、通常3日~1週間ほどで自然に治まります。まれにアレルギー反応が生じることがあります。

唇ヒアルロン酸注入の失敗例と原因

唇ヒアルロン酸の失敗例には「入れ過ぎによる腫れぼったくなる」「イメージしていた仕上がりと異なる」「青白く透けて見える」「しこりになる」「塞栓を起こす」などがあります。
原因は、医師の知識や技術が不十分だったり、医師と患者様の間で理想のデザインの共有ができていなかったりすることが考えられます。

唇へのヒアルロン酸の注入量を入れ過ぎて腫れぼったくなる(ヒアル顔)

唇へのヒアルロン酸は個人差がありますが、0.5ccから1cc程度が目安とされています。注入したヒアルロン酸が水分を吸収するため、唇が膨らんだように見えますが時間の経過とともに自然に治まります。ただし唇は皮膚が薄いため、ヒアルロン酸を入れ過ぎると不自然に膨らんだり腫れ上がったり、凹凸が目立つようになります。
ヒアルロン酸の繰り返しの注入や入れ過ぎによって、不自然に腫れぼったくなった唇や顔は「ヒアル顔」と言われています。

ヒアルロン酸が青白く透けて見える

ヒアルロン酸の注入は、医師の専門知識と技術力で大きく変わります。特に、皮膚が薄い唇などでは、適切な製剤を適切な深さに注入することが重要です。注入する位置が浅すぎると、ヒアルロン酸が青白く透けて見える「チンダル現象」と呼ばれる症状になることがあります。

しこりになる・ボコボコになる

ヒアルロン酸が均一に注入されず一か所に過剰に注入されたり、何度も繰り返し注射を行ったりすると、硬くしこりのように感じることがあります。また唇に合わない大きな粒子のヒアルロン酸を使用した場合も、皮膚に馴染まず凹凸したしこりが生じる可能性があります。品質の悪いヒアルロン酸は体内に吸収されず、しこりやボコボコになることがあります。

イメージしていた仕上がりと異なる

ご自分の悩みや希望する仕上がりイメージを患者様と医師がしっかり共有していないと、思っていたイメージと違う仕上がりになる場合があります。
顔は人それぞれ異なる立体的な構造をしており、唇の形や大きさ、厚さも様々あります。唇のヒアルロン酸注入は、笑った時の唇や口元の動きが不自然に見えるように注入することが重要です。

ヒアルロン酸は馴染むまで1~2週間掛かる

個人差がありますが、施術直後は予想よりも腫れたり、少し硬く感じたりすることがあります。ヒアルロン酸は水分保持力が高いため、施術後しばらくは水分を吸収して膨らんで腫れたようになることがありますが、通常は数日から1週間程度で自然に解消されます。 ただし、ある程度期間が経っても腫れが治まらない場合は、医師に相談することをお勧めします。

唇ヒアルロン酸注入で失敗した時の修正方法

唇ヒアルロン酸注入を失敗したと思った場合は、ヒアルロン酸を溶解するヒアルロニダーゼ(ヒアルロン酸分解注射)を注射する修正方法があります。

当院の唇ヒアルロン酸注入の他院修正

ふっくらした唇を作る方法としてヒアルロン酸を用いますが、施術結果に違和感が出る場合があります。その場合は違和感がある箇所や膨らみ過ぎた箇所をヒアルロン酸分解注射(ヒアルロニダーゼ)で分解します。ヒアルロン酸を分解した後、患者様のご要望に合わせてヒアルロン酸注入、またはコラーゲン注射を行います。
唇をふっくらさせるにはヒアルロン酸がお勧めですが、口唇の輪郭をきれいに作りたい場合はコラーゲン注射の方が自然な仕上がりになります。 当院では患者様一人一人に合わせたヒアルロン酸、コラーゲン製剤の選択、唇の形状の把握、希望するデザイン、バランスなどを考慮しながら注入いたします。

ヒアルロン酸を分解するヒアルロン酸分解注射(ヒアルロニダーゼ)

ヒアルロン酸を分解するために使用されるヒアルロニダーゼ酵素を含んでいるヒアルロン酸分解注射は、注射後にヒアルロン酸は数時間で分解され、排尿、発汗や呼気として排出されます。個人差がありますが、違和感のある唇も数日以内でほとんど元に戻ります。

唇のヒアルロン酸注入で失敗しないポイント

唇ヒアルロン酸の失敗のほとんどは、ヒアルロン酸の入れ過ぎや医師の経験や技術不足の場合があります。

唇にヒアルロン酸を入れ過ぎない

必要以上にヒアルロン酸を入れ過ぎたり、短期間に繰り返し注入すると、不自然に腫れぼったくなったり、しこりができたりする場合があります。また、患者様自身が仕上がりに見慣れてしまうと減ったように感じて過剰な注入量を希望するようになります。
唇のヒアルロン酸注入で失敗しないためには、追加注入が必要かどうか、再注入までの期間がしっかり空いているかなど、医師と相談するようにしましょう。

実績の多い医師を選ぶ

費用の安さだけでクリニックを選ぶと、希望した仕上がりが得られないリスクや、治療の失敗の可能性が高まることがあります。
ヒアルロン酸は手軽に受けられるようになりましたが、リスクや副作用はあります。使用するヒアルロン酸の種類、注入する箇所、仕上がりイメージ、リスクや副作用について、しっかり説明する医師・クリニックを選ぶことが大切です。また、ヒアルロン酸注入時のリスクを避けるためには、熟練した技術や症例や実績の多い医師を選ぶようにしましょう。

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