目の下ヒアルロン酸注入によるチンダル現象とは?失敗する原因と修正方法
目の下ヒアルロン酸注入によるチンダル現象とは?失敗する原因と修正方法
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加齢に伴って現れる目の下の黒クマや老けた印象を与える目の下のたるみ・くぼみは、日ごろの化粧品やマッサージだけでは改善が難しい場合があります。ヒアルロン酸注射は目の下のお悩みを根本から解消したい方にお勧めです。ただし、ヒアルロン酸注入治療は医師の技術力や経験によっては、仕上がりが不自然になったり、チンダル現象(青く透ける)を起こしたりなど失敗する可能性があります。
目の下のヒアルロン酸注入で失敗しないために、その原因と修正方法を解説します。
ヒアルロン酸注入で目の下が不自然になったり、青白く透けたりする原因
目の下のヒアルロン酸注入では、目の下のふくらみやたるみが原因で起こる黒クマを改善し、若々しい印象を与える効果が期待できるなど人気の施術ですが、失敗して思うような仕上がりにならない場合もあります。
ヒアルロン酸が青白く透けてチンダル現象になる
ヒアルロン酸は無色透明ですが、皮膚の浅い層に注入されると「チンダル現象」と言われる、透けて青く見える状態になることがあります。特に目の周りのような皮膚が薄い箇所では、チンダル現象が起こりやすいリスクがあります。
ヒアルロン酸の注入箇所や肌質に合わせた製剤の選択と、適切な深さに注入することで、チンダル現象が生じるリスクを抑えることが可能です。ただし、ヒアルロン酸は水分を保持する性質があるため、リスクを完全になくすことはできません。
当院では目の下のクマやしわを治療する際には、症状に合わせてベビーコラーゲン注入、コラーゲン注射、脂肪注入などをお勧めしております。
チンダル現象以外の目の下のヒアルロン酸の失敗
ヒアルロン酸の入量が多く過ぎると不自然になる
目の下は皮膚が薄いため、適切な量以上のヒアルロン酸を注入すると、注入していない部分と差が出てしまい、デコボコとした見た目になり、目の下が不自然に膨らんで見え、違和感がでる場合があります。
ヒアルロン酸注入後の目の下にしこり・凸凹ができる
注入する層が浅すぎると皮膚がデコボコになったりしこりができるリスクがあります。デコボコやしこりのリスクを避けるためには、経験豊富な医師による施術が重要です。
内出血になる
目の周りは皮膚が薄いため、注射針が毛細血管を傷つけると、内出血が起こる場合があります。内出血は1~2週間程で徐々に治まります。
赤み・腫れが出る
施術後、赤みのある注射針跡や腫れが数日続く場合があります。赤みや腫れは比較的軽いので、メイクで隠すことができます。
内出血や赤み、腫れは数日~2週間ほどで治まりますが、症状が改善しない場合は早めに医師、クリニックに相談しましょう。
ヒアルロン酸でチンダル現象になったときの治し方
ヒアルロン酸を目の下に注入しても、チンダル現象が必ず起きるとは限りません。もしチンダル現象が起きても、ヒアルロン酸は時間と共に自然に体に吸収され、徐々に目立たなくなってきます。ただし、ヒアルロン酸が完全に吸収されるまでには半年から1年程度かかることがあるため、症状が気になる場合やすぐに解消したい場合は、クリニックで相談し、適切な治療を受けることをお勧めします。
目の下のヒアルロン酸注入を修正する方法
当院では、チンダル現象を起こした箇所をヒアルロン酸分解注射(ヒアルロニダーゼ)で分解します。その後、患者様の肌質や症状に合わせて、脂肪注入やコラーゲン、ベビーコラーゲンなどで注入し直します。
ヒアルロン酸分解注射(ヒアルロニダーゼ)でヒアルロン酸を分解する
ヒアルロン酸分解注射は、ヒアルロン酸を分解するヒアルロニダーゼ酵素を含んでいるため、ヒアルロン酸を溶かしたい部位に注射すると数時間で分解されて自然に体外へ排出されます。個人差がありますが、数日以内にヒアルロン酸を注入する前の状態に戻ります。
ヒアルロン酸は1回の治療で分解されることもありますが、最初の注入から時間が経っていたり、使用されたヒアルロン酸の種類や注入量によっては、分解するまでに複数回の治療が必要になることがあるため、ヒアルロン酸分解注射を受ける際には、カウンセリング時にヒアルロン酸の種類や症状について医師としっかり相談しましょう。
当院は羊由来とヒト由来の2種類のヒアルロン酸分解注射を使用しており、患者様の症状に合わせて使い分けております。
※ヒアルロン酸分解注射の効果には個人差があります。
目の下のヒアルロン酸注入で失敗しないために
施術経験や実績のあるクリニック・医師を選ぶ
ヒアルロン酸注入はダウンタイムが少なく、効果を実感しやすいため人気の治療ですが、医師の経験と技術力で仕上がりに大きな差がでやすい治療でもあります。費用の安さを基準にクリニックを決めると、期待した効果が得られず失敗するリスクが高くなってしまう場合があります。
ヒアルロン酸注入時のリスクを避けるためには、熟練した技術や実績の多い医師を選ぶようにしましょう。
カウンセリングでご自分の希望を伝えて、納得してから施術を受ける
目の周りの治療にはヒアルロン酸注入以外に、ハイフなどがあります。当院では、ベビーコラーゲン注入、コラーゲン注射、下瞼脂肪除去や目の下の脂肪注入もあります。
カウンセリングでは、ご自分の悩みや希望する仕上がり、今の症状をお伝えして、使用するヒアルロン酸の種類、注入する箇所、リスクや副作用、メリット、デメリット、他の治療との比較などについて、事前に医師としっかりと相談して納得した上で施術を受けるようにしましょう。
ヒアルロン酸は適切な量を注入する
ヒアルロン酸注入は繰り返し施術することで持続期間が長くなります。ただし適量以上のヒアルロン酸を打ったり、短期間に繰り返し打ったりすると、チンダル現象やしこり、デコボコになるリスクがあります。また、患者様自身が施術後の仕上がりに見慣れてしまい、過剰な注入量を希望するようになることがあります。
ヒアルロン酸の種類や量、仕上がりのイメージをしっかり確認して、適切な治療を受けるようにしましょう。
ヒアルロン酸注入後のアフターケアも大事
ヒアルロン酸注入はすぐに効果が現れますが、キレイな仕上がりを維持するためにはアフターケアも大事です。
ヒアルロン酸注入後は長時間の入浴、アルコール、運動、サウナなどを控えることで、腫れや内出血が悪化するリスクを抑えることができます。また、注入箇所を強くこすったり、マッサージを行ったりすると吸収が早まることがあるため、マッサージやエステも避けた方が良いでしょう。