ヒアルロン酸を注入した後のしこりとは
ヒアルロン酸を注入した後のしこりとは
目次
ほうれい線や目の下のたるみ、クマ、目の下のくぼみ、涙袋、頬こけ、唇をアヒル口にする、唇を厚くする、おでこのボリュームアップ、バストアップ、鼻を高くする、アゴの形を整えるなど、多くのお悩みを解決する方法としてヒアルロン酸注入は人気のある治療です。
ヒアルロン酸注入は、ダウンタイムが少なく、施術後すぐに効果を感じられるというメリットがありますが、稀に「仕上がりが気に入らない」「不自然な膨らみやしこりがある」などのトラブルが発生することもあります。
ヒアルロン酸注入後にしこりができる原因
ヒアルロン酸注入のしこりの原因には、注射時に使用されたヒアルロン酸の質や注入量、注入する箇所、医師の技術力などがあります。
質の悪いヒアルロン酸でしこりができる
ヒアルロン酸には様々な種類があります。例えば、バストや鼻、アゴなどの形成には、形をしっかり保つことができる大きな粒子のヒアルロン酸が適しています。顔の細かいしわを目立たなくするためには、より小さく柔らかい粒子のヒアルロン酸が使用されます。皮膚が薄い目の下のようなデリケート部位では、半年ぐらいで体内に吸収されるタイプを使用します。しかし品質の悪いヒアルロン酸や、注入したヒアルロン酸の種類が適切でないとしこりができる場合があります。
ヒアルロン酸は注入部位や種類、個人差などによって異なりますが、一般的には6か月~12か月程度で自然に体内に吸収されますが、品質の悪いものは吸収されずに固まって残ってしまうことがあります。
適切でないヒアルロン酸の注入量でしこりができる
ヒアルロン酸を皮膚の浅い部分に注入すると、触った時の硬さが感じやすくなるため、注入する皮膚の厚さに合わせて適切な深さに注入することが重要です。医師の技術が不十分だと、適切な皮膚の深さに注入できなかったり、1ヵ所に集中して注入したり、過剰な量を注入してしこりが生じることがあります。
しこりは多くは、時間の経過とともに体内に吸入されて自然に解消されますが、注入量が多い場合はヒアルロン酸が厚い皮膜となってしこりとして残るケースがあります。
ヒアルロン酸注入後にしこりができる部位
ほうれい線にヒアルロン酸を注入した後のしこり
加齢に伴って深くなり老けた印象が強くなるほうれい線。ヒアルロン酸注入で解消する効果が期待できるヒアルロン酸注入ですが、「ほうれい線がボコボコになった」「逆にほうれい線が目立った」などしこりができることがあります。原因はほうれい線へのヒアルロン酸の注入量の過剰だったり、注入先の深さや注入箇所が適切でなかったり、注入したヒアルロン酸の製剤に問題があったりなどが考えられます。
ヒアルロン酸注入後の目の下くぼみのしこり
目の下のくま、くぼみを解消するヒアルロン酸注入ですが、目の下の皮膚は薄いため、ボコボコになったりしこりができるリスクがあります。経験不足の医師による治療や粗悪な製剤の使用、過剰な量を注入や症状に適さないタイプのヒアルロン酸を使用するとしこりの原因になる可能性があります。
唇のヒアルロン酸注入後のしこり
アヒル口や唇にボリュームを出したり、縦ジワを解消する効果が期待できるヒアルロン酸注入ですが、唇は敏感な部位のためしこりを感じやすい部位です。ヒアルロン酸は元々体内に存在している保湿・弾力の働きを持つ成分ですが、短期間に繰り返して施術を受けたり、品質の悪い製剤を使用するとしこりが発生しやすくなります。
ヒアルロン酸注入によるアゴや鼻のしこり
アゴの形を整えたり、鼻を高くするヒアルロン酸注入では、同じ箇所に多量のヒアルロン酸を注入すると、しこりのように感じる場合があります。
おでこを丸くするヒアルロン酸注入後のしこり
おでこへのヒアルロン酸注入は、おでこに丸みを出して若々しく見せたり、可愛らしくなったり、女性らしくなったり、おでこの横ジワを解消したりする効果が期待できます。注入直後のヒアルロン酸は馴染んでいないためボコボコが気になる場合がありますが、ヒアルロン酸が馴染むまでには約2週間掛かると言われているため、様子を見るようにしましょう。
技量不足の医師が施術すると、注入層が浅すぎる、均一に注入できていない、注入量が適切でない、ヒアルロン酸の種類が合っていないなどが原因でヒアルロン酸がしこりとなり、表面がボコボコになる可能性があります。
ヒアルロン酸注入後にしこりができたらどうする?放置するリスクとは
ヒアルロン酸は時間の経過とともに自然に体内に吸収されます。ヒアルロン酸注入後2~3日間はしこりや硬さを感じることがありますが、1~2週間ほどで自然に馴染むようになり、完全に馴染むまでには3~4週間掛かることがあります。しこりが大きく、痛みや腫れなどの症状が気になる場合は、自己判断で放置せずに、早めに医師に相談することをお勧めします。
ヒアルロン酸のしこりは解消できるの?
ヒアルロン酸注入後にしこりができることがありますが、通常は時間とともに徐々に体内に吸収され、2~3年後には完全に吸収されます。しこりができた場合は、触らずに様子をみましょう。2〜3日の間はヒアルロン酸が馴染んでいないため硬さが感じられることがありますが、1~2週間ほどすると自然と馴染むようになります。ただし、注入した部位やヒアルロン酸の種類、体質などで吸収される時間には個人差があります。
気になるしこりを溶解するヒアルロン酸分解注射
どうしてもしこりが気になる場合や仕上がりが気に入らない、凸凹になった、不自然になったなどヒアルロン酸を修正したい場合は、ヒアルロン酸分解注射(ヒアルロニダーゼ)で溶かすことが可能です。ヒアルロン酸分解注射は、ヒアルロン酸を構成する分子に作用し、結合を切断して小さな断片に分解するヒアロニダーゼを含む分解注射です。分解されたヒアルロン酸は尿や汗とともに体外に排出されます。
ヒアルロン酸注入してから時間が経過している場合や、ヒアルロン酸の種類や注入量、注入の仕方によっては分解されにくい場合があり、分解できるまでの複数回の治療が必要になることがあります。
ヒアルロン酸注入後のしこりはマッサージで解消できるのか?
ヒアルロン酸注入後のしこりが気になる場合、マッサージで解消することができますが、マッサージをするとヒアルロン酸が移動しやすくなり、吸収が早まることがあります。注入後の数日間は、マッサージや圧力、強くこするなどは避け、医師の指示に従ったケアを行うことが重要です
まとめ
ヒアルロン酸注入の美容整形は気軽に受けることができますが、理想のイメージ通りの仕上がりにならなかったり、しこりや凸凹、腫れ、内出血などがでる可能性もあります。仕上がりは医師の技術に大きく依存するため、経験豊富な医師による注入技術と信頼できる医師と十分に相談してから施術を受けることが大切です。