鼻にヒアルロン酸注入(注射)をして不自然になる理由

鼻にヒアルロン酸注入(注射)をして不自然になる理由

鼻にヒアルロン酸注入(注射)をして不自然になる理由

鼻のヒアルロン酸注入(注射)は、手術に比べてリスクが低く、気軽に鼻を高くしたり、整えたりすることができる人気のプチ隆鼻術です。しかし、必ずしも思い通りの結果が得られるとは限りません。失敗するリスクもあるため、原因や修正方法について知っておくことが重要です。鼻のヒアルロン酸注入を受ける前に、メリットだけでなくリスクや注意点についても理解しましょう。

切らない鼻のプチ整形、鼻のヒアルロン酸注入(注射)とは

鼻のヒアルロン酸注入は、鼻根部 (目と目の間)から鼻筋にかけてヒアルロン酸やハイドロキシアパタイト(レディエッセ)を注入することで目と鼻に高低差をつけ鼻を高く見せる施術です。施術後は鼻筋がスッと通り、鼻のラインをシャープになることで、顔全体の印象が引き締まります。また、全体のバランスが整う効果を感じることができます。ダウンタイムが短く、施術後すぐに効果が現れるため、忙しい方でも気軽に受けることができます。
仕上がりが気に入らない場合は、ヒアルロン酸分解注射を使って元の状態に戻すことができる点も安心です。

鼻ヒアルロン酸注入(注射)の失敗例

鼻のヒアルロン酸注入は人気の治療である一方、注入するヒアルロン酸の量や箇所、製剤の選び方、施術を行う医師の技術などが原因で失敗する場合があります。

仕上がりが不自然になる

理想の鼻の形にするには、医師の技術力が非常に重要です。ヒアルロン酸の注入量が多過ぎて、鼻が不自然な仕上がりになったり、逆に注入量が少な過ぎて、希望通りの高さや形にならないことがあります。また注入直後に鼻を触り過ぎると、ヒアルロン酸が動いて形が崩れる可能性があります。
経験や技術力の足りない医師や、施術前の医師とのコミュニケーションが不足すると、施術後に「思っていたイメージと違う」「鼻先が不自然に尖ってしまった」など失敗したことになるかもしれません。

しこりになる・凸凹になる

ヒアルロン酸は注入後は徐々に体内に吸収されますが、医師の技術が不十分だと、注入量が多すぎたり、注入する位置が浅すぎたりすると、しこりや凸凹ができることがあります。
また、使用されるヒアルロン酸が肌に合わない場合も、皮膚に馴染まず凹凸したしこりができる可能性があります。品質の悪いヒアルロン酸は体内に吸収されず、しこりやボコボコになる可能性があるため、ヒアルロン酸の価格が非常に安いクリニックには注意が必要です。
鼻のヒアルロン酸の注入部位にしこりができた場合は、1~2週間程度で自然に馴染むので、触り過ぎないようにしましょう。しこりが大きかったり、痛みや腫れなどの症状が気になる場合は早めに医師にご相談してください。

鼻筋が太くなる

ヒアルロン酸は時間と共に体内に吸収されるため、効果を維持するためには追加の注入が必要です。ヒアルロン酸の製剤の種類や個人差もありますが、約半年ぐらいで鼻の高さや形が元に戻り始めると感じる人もいます。追加注入する時は、注入する量や箇所、タイミングを間違えると、鼻に不自然なボリュームが出て鼻筋が太くなるしリスクがあります。
また鼻を高くするヒアルロン酸は、高密度・高濃度の硬いタイプが適していますが、柔らかい製剤を使用すると馴染みやすいため、形が変わり横に広がって鼻筋が太く見える可能性があります。

希望した鼻にならなかった

ヒアルロン酸の注入で患者様の希望する形にするためには、医師の技術力や経験が重要になります。経験不足の医師や、カウンセリングで医師にご自分希望やイメージを上手く伝えられないと、ヒアルロン酸の注入量や製剤の種類が不適切になる可能性があります。
注入量が多すぎたり、注入するヒアルロン酸の種類が不適切だったりすると、「思っていたよりも鼻が高くなりすぎた」「鼻先が不自然に尖ってしまった」「鼻が大きく腫れ上がった」「横顔が不自然になってしった」と後悔するかもしれません。

血流障害や血管塞栓

ヒアルロン酸の注入時に「血管を圧迫してしまう」ことがあります。鼻先には血管や皮脂腺が多く通っているため、誤ってヒアルロン酸が血管を圧迫してしまうと、血流が悪くなって皮膚の色が変わることがあります。最悪の場合、血流が完全に遮断されて皮膚の壊死が起こるリスクがあります。
これはヒアルロン酸など注入する製剤の問題ではなく、施術をする医師の技術不足の問題だと言われています。

鼻のヒアルロン酸注入で失敗した時の修正方法

鼻のヒアルロン酸注入を失敗したと思った場合は、ヒアルロン酸を溶解するヒアルロニダーゼ(ヒアルロン酸分解注射)を注射する修正方法があります。

当院の鼻のヒアルロン酸注入の他院修正

何種類かある隆鼻術の中で、手軽に鼻を高くする方法がヒアルロン酸やハイドロキシアパタイト(レディエッセ)の注入術です。ヒアルロン酸注入で「仕上がりに満足できなかった」「イメージと違う」「しこりができた」など、鼻のヒアルロン酸を修正したい時はヒアルロン酸分解注射(ヒアルロニダーゼ)を打つことで元に戻すことができます。
当院では、ヒアルロン酸を分解した後、患者様のご要望に合わせてヒアルロン酸注入かハイドロキシアパタイト注入(レディエッセ)で修正します。または希望するイメージによっては、プロテーゼや耳介軟骨移植による施術をお勧めします。
またハイドロキシアパタイトはヒアルロン酸に比べ、細い鼻筋を作りやすい特徴があるため、鼻筋が太くなりたくない方にお勧めですが、分解酵素がないため簡単に修正することができません。そのため、ハイドロキシアパタイト注入(レディエッセ)は医師のデザイン力と技量が大変重要になります。
当院では患者様一人一人のご希望に合わせて、ヒアルロン酸、ハイドロキシアパタイト、プロテーゼなど、希望するデザイン、バランスなどを考慮しながらご提案いたします。

鼻のヒアルロン酸を分解するヒアルロン酸分解注射(ヒアルロニダーゼ)

ヒアルロン酸分解注射には、ヒアルロン酸を分解するヒアルロニダーゼ酵素が含まれています。注射後にヒアルロン酸は数時間内に分解され、尿、汗、または呼吸によって体外に排出されます。

鼻のヒアルロン酸注入で失敗しないためのポイント

ヒアルロン酸の注入量や製剤の種類、患者様の症状の確認不足など医師の経験や技術不足で失敗する場合があります。

技術力のある、信頼できる医師・クリニックを選ぶ

鼻のヒアルロン酸注入のクリニックを選ぶ時には、「家から近いから」「料金が安いから」という安易な基準で選ぶのは避けましょう。
鼻のヒアルロン酸注入は気軽に受けられる人気の施術ですが、医師の経験と技術力によって結果に大きな違いが出る施術です。料金の安さだけでクリニックを選ぶと、望んだ結果が得られないリスクや、失敗する可能性が高くなります。料金の安さだけで選ぶのではなく、医師の経験や実績などをしっかりと確認することが大切です。

カウンセリングでご自分の希望を伝えて、医師と十分に話し合う

鼻の美容整形を受ける時は、事前に医師としっかりカウンセリングしましょう。どういう鼻にしたいのか、希望する仕上がりイメージや今のお悩みなど、カウンセリングで医師にしっかりお伝えして、なりたいイメージを医師と共有することが大事です。
希望の仕上がりに合わせて、使用するヒアルロン酸の製剤の種類、ヒアルロン酸以外の素材(ハイドロキシアパタイトやプロテーゼ)の選択の可能性や、注入する箇所、リスクや副作用について、医師と話し合い納得した上で施術を受けるようにしましょう。
ヒアルロン酸を用いた美容治療は手軽に受けられるようになりましたが、医師の知識や経験、技術力で仕上がりが大きく変わってきます。

ヒアルロン酸の打ちすぎに気を付ける

ヒアルロン酸注入の効果は永久ではないため、持続期間を延ばすには繰り返し施術する必要があります。短い間隔で繰り返し打ったり、過剰に注入したりすると、鼻にしこりができたり、形が不自然になるリスクがあります。また、患者様自身が施術後の仕上がりに見慣れてくると、ご自分で必要以上の注入量を入れたいと変化を求めがちになります。
鼻のヒアルロン酸注入で失敗しないためには、医師のアドバイスを十分に理解し、必要以上のヒアルロン酸を注入しないよう注意することが大切です。

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